ヘアメイクもしてくれるフォトスタジオを見分ける簡単なコツ
成人式などで和服を着ると決めたら、ぜひ写真に撮っておきたい!
振り袖選びや、どんな写真を撮るかに意識が集中していますけれど、気の抜けないポイントが髪です。たとえかっちりヘアメイクしたとしても、時間が経つとほつれるなどして崩れてきます。素早く写真に撮れれば良いのですが、いろいろな都合でそうもいかないこともありますよね。
と、いうわけで写真を撮る直前に美容師に見て直してもらえるフォトスタジオがあれば心強いですね。そして、ちゃんとした美容師のいるフォトスタジオを見分けるポイントは、実はとても簡単なんです。
和装といえばヘアメイクも気になる
現代の生活では、普段着として着物を着ることはほとんどありませんよね。そこで、せっかく着物を着たなら写真に撮りたくなります。そして、写真を撮るとなると、気になりますよね、髪型。
普段でも何気なく写真を撮ったら髪がはねていて、ここちょっと直していれば完璧なショットだったのにと惜しまれることがあります。ましてや、慣れない和服です。いつも以上に気を配らなければならないところがたくさんあります。うっかり崩れたままということもあるかもしれません。
しかも、着つけは自分でできる人もいますが、ヘアメイクは美容師におまかせです。乱れたときが心配です。
そこで、ヘアメイクをしたら間髪を入れずに写真を撮ってしまいたいですよね。こうした要望も多く、中に美容室があるフォトスタジオもあります。ぜひ利用しましょう。万一ほつれたりしたところがあっても、カメラの前に立っている間に直してくれるので安心です。自分ではよく見えないバックスタイルなど、後でじっくり見てみたい角度からの写真でも、これなら安心して任せられます。
美容室のあるフォトスタジオを選ぼう!
ところで、美容師は免許が必要です。これは、美容師法で定められています。
同様に、「美容師は、美容所で美容を行わなくてはならない。」と定められています。フォトスタジオで美容師にヘアメイクしてもらえるならたいへん便利なのですが、美容室でない場所でヘアメイクすることは、美容師法違反となってしまいます。そこで、お客さんに対して高レベルのサービスをしっかり提供したいと考えているフォトスタジオでは、美容室を併設しています。
「ただし、」と同じく美容師法ではOKな場合も認められています。「婚礼等の儀式に参列する者に対してその儀式の直前に行う場合」です。この場合は、「出張して行うことができる。」
今までは成人式や卒業式などはこの「儀礼」にあたるから大丈夫だろうという解釈で、提携美容院からフォトスタジオに出張してもらってヘアメイクしてもらうことがありました。
ところが平成29年8月15日に、結婚式の前撮りやフォトウェディングについては、この「直前」に当たらないと、所轄の官庁から回答がありました
となると、成人式や卒業式でも前撮りすることがありますが、それも出張美容師ではダメということになりますよね。
成人式や卒業式は、着つけやヘアメイク、写真撮影が集中しがちです。特に日の短い冬に行う成人の日には、夜明け前から準備を始めて予約した撮影の時間まで何時間かかかるかもしれません。それだとたいへんだし、前撮りなら式の時間を気にせず落ち着いて撮れますよね。フォトスタジオと美容室が一緒なら、このときも美容師が立ち会えます。
中にはちょっとくらいは良いだろうと、そうした設備も美容師もいないのにヘアメイクをやってしまうところもあるかもしれませんが、そういうフォトスタジオはコンプライアンス的に問題があります。突然営業停止になったら、予約していた人たちはどうなるのでしょうか。
もちろん、美容所はただ空間があれば良いというものでもありません。維持費にもお金がかかりますから、その分は撮影料金に反映されるでしょう。しかし、リスクをはらんだまま激安料金というのはどうなんでしょう? 一生に一度の思い出をそんなバクチのようなことにかけても大丈夫なのでしょうか? 決してオススメはできません。
本当にお客様を大事にしているスタジオとは
安ければ安いほどお客様に喜んでもらえる……。確かに一理あります。
しかし、突然撮影ができなくなるかもしれないといった綱渡りの状態でサービスをオススメするのは誠実だとは言えないでしょう。美容所を整えるには場所も必要ですし、設備を常に清潔にしておくにはとても神経を使います。資格を持つ美容師を雇うのだってたいへんです。写真やヘアメイクのセンスや利便性も重要ですが、これはそれ以前のインフラとも言える部分です。いつでも安心して撮影に臨んでいただけるようにという、真面目な姿勢の表れでもあります。
こうしたフォトスタジオの思いも念頭に置きつつ、美容所の有無や美容師がいるかどうかを参考に選んでみてはいかがでしょう?
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